近藤豊写真資料について

 本プロジェクトの目的は、古写真資料から情報を視覚的・効果的に検索するためのGISおよびWebベースマップを用いたデジタルアーカイブの構築である。本研究で用いた写真資料は、近藤豊氏によって1930年代から1970年代に撮影された約6万枚の写真ネガから成る膨大なものである。これらの内訳は、戦前の硝酸ネガ739枚・ガラス乾板913枚・6×6フィルム58,322枚である。その撮影対象は寺社建築を中心に、近代建築、住宅、鉾山車等に及び、とりわけ寺社の装飾をはじめ細部意匠の写真が多いことが特徴である。主な撮影場所は、京都府が26,411枚(うち京都市22,653枚)と最も多く、次いで滋賀県9,008枚、奈良県7,460枚、大阪府2,737枚、兵庫県2,128枚と関西が多いほか、韓国の写真も1,459枚存在し、極めて広範囲にわたっている。

 そのため、これらの写真を効率よく閲覧・活用するためには、撮影場所を示した地図から写真やその情報を閲覧可能なシステムの構築が欠かせない。そこで、撮影対象物の名称・年月日等のリストにGISを用いて位置情報を付加することで、地図上から撮影場所を検索し、その場所で撮影された写真を閲覧できる。これらのシステムを構築するために、GISを用いた写真撮影場所の地図化および写真ネガのスキャン作業を行った。

 Webベースマップを用いたデジタルアーカイブの構築による利点を集約すると次のことがいえる。GIS化された写真撮影場所のデータを用いて、Webベースマップから写真の撮影場所や撮影時期等の概要を把握し、誰もが容易に写真や撮影日時等の情報を閲覧することができる。

 

本データベースの一部は、平成25年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)の助成を受けた。

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